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縁側でお茶をすすりながらのような、
のんべんだらりとした日々のことをつらつらと
同人的発言多数のため要注意。
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見てきました。
かなりの作品数で、思いの外、人も多かった。
浮世絵の展示を見るのは初めてだったので、ついついじっくりと見てしまいました。
楽しかった~。
空摺(からず)りというエンボス加工の技法がちょっとした着物の柄(ほんの一部)に使われていたり、時代ごとに大首絵も表情や個性が出てきたり。
古いものは総じて手足が小さくて、金銀などを多く使っていて豪華。
師宣のあたりから遠近法が出来上がってきて、大店越後屋の通りを描いた絵は圧巻でした。
人物の線はとても繊細なのに、衣服の線は強弱が強くてダイナミック。
段々と時代が近づくにつれ、線も技術も洗練されていくのが分かって面白い。
構図や題材の変化も面白かったです。
最初は風俗を描いたものが主流だったのが、役者絵や相撲絵が多くなり、物語の一部を描いた物も現れ始め・・・。ただ、絵の具の発色が、昔の方が美しかったように思いました。
純粋に岩絵の具を使っていたころと、だんだんと合成のものを使うようになったその差でしょうか。
北斎はやはり天才だったし、国芳は奇才。どちらもダイナミックで素晴らしいけれど、よりコミカルな要素を組み入れた国芳の絵は面白くて好きです。
「日本駄右衛門猫の古事」は見られたけど、国芳の絵で一番好きな「相馬の裏内裏」が見られなかったのは残念。(「猫の古事」は前半の展示、「裏内裏」は後半の展示)
大好きな芳年は、「月百姿」の「夕顔」が見られたのでよしとします。(そもそも展示数が少ない作家)
絵師の技術もですが、彫師も素晴らしい。
鼻梁や髪の生え際の細い線を、よくもまあ彫ったものです。絵師の原画を一部の狂いもなく再現するその腕前・・・。ほれぼれしました。
ついつい、図録と別に書籍を二冊買ってしまい、散財してきました・・・。orz
いやいや、でも楽しかったです。
じっくり浮世絵に触れた一日でした。^^



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本と音楽と映画をこよなく愛する、妄想がデフォルトとなりつつあるダメ人間。
好きなことは現実逃避という名の妄想。
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